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2012年11月の記事

女友達 第三十六章 

   
  
  連続官能小説  女友達 (Girlfriend)




      第三十六章 


          兄? 妹?。




「ハア、ハア、ハア、ハア、ハア、」

「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、」

重なり合ったまま、二人はそのまま動けずにいた。

しばらくしてシンジは レイの中の自分の分身が急激に小さく柔らかくなり

コンドームが緩くなっていくのを感じてゆっくりと体を起こし

レイの中から彼の分身を引き抜いた。

ゆっくりとコンドームが外れないように気をつけながら・・・

〈 うわっ! いっぱい出てるっ! 〉

根元を抑えながらベッド脇のテーブルの上のティッシュの箱から数枚を引き抜き

ティッシュペーパーで全体を包んでからゆっくりとそれを外した。

レイは少し出血していたのだろうか、ティッシュペーパーはピンクに染まっていた。

ティッシュを丸めてその場に置き、さらに数枚を引き抜いて

濡れた彼の分身を拭取った。

そして勉強机の脇のごみ箱にそれを投げ入れた。

シンジはもう一度ティッシュを数枚引き抜き 綺麗に折畳んで

今度はレイの濡れた彼女自身を綺麗に拭いてやった。

「やーんっ、見ちゃ駄目~」

レイは恥かしそうに でも少し嬉しそうにしながら

シンジの手の上から手を押さえて彼女自身を隠した。

「もう 全部見ちゃったよ・・・」

シンジは笑顔で嬉しそうに答えた。

「んっ もーっ お兄ちゃん 嫌い~っ!」

そう言ってレイはシンジの胸に額を押し付けた。

その言葉とは裏腹に、嬉しそうな表情を浮かべていた。

「お兄ちゃん 優しいんだね・・・ 」

シンジの手から ティッシュを取って自分で拭取ると

同じ様にそれをごみ箱に投げ入れた。 

レイが恥かしそうにするので、シンジはさっきめくった掛け布団を引き上げた。

夏用の薄い掛け布団に潜り込み 一つの枕に顔を寄せ合って二人は抱き合っていた。

抱き合ったまま長い沈黙が続いた。

しばらくしてシンジが 口を開いた。

「レイも知ってたのか・・・」

レイの肩を抱き寄せてシンジが真剣な声で呟いた。


「お兄ちゃんも知ってたんだね・・・」

シンジに体を預けながら少し震える声でレイが囁いた。


「俺たち、本当の兄妹じゃないんだろう?・・・」

「でも、どっちがどうなんだろう? 私達・・・」

「うん、俺にも解らないんだよ・・・レイは母さん似だし、
   俺だって死んだ父さんに似てるだろう? 
     それに いとこのカヲル君にだって・・・」


「そうだよね・・・、その事で今日 アスカと昔の写真を調べたの」

「写真?」

「うん」

「で、何か解ったのか?」

「それが・・・」

「どうしたんだ?」

不安な表情を浮かべたレイを心配してシンジが尋ねた。

「アスカが・・・」

「アスカちゃんが?」

「『私が居ない』って・・・」

「居ないって、それはどういう事だよ?」


「お母さんとリツコおばさんの写真が有ったんだけど、
   お母さんはお腹が大きくて・・・
     でもリツコおばさんのお腹の大きな写真は無かったの、
       それでアスカが・・・」


 「アスカちゃんが?」


「『私が居ない』って言って・・・
   お泊り道具を置いたまま慌てて帰ったの・・・写真を調べるって・・・」


「それであんなに慌ててたんだな・・・」


「うん・・・赤ちゃんを抱いてるお母さんはお腹が大きかったの、
   でもリツコおばさんは・・・」


「お腹が大きくなかった・・・と?」

「うん」

「その赤ちゃんはカヲル君じゃないのか?、お腹に居るのが俺で・・・」


「私もそう思ったんだけど、それなら私がもらいっ子って事になるからって・・・
 それはおかしいって、アスカが・・・若い頃のお母さんに私がよく似てるからって
  でもお兄ちゃんもお父さんによく似てるし・・・だから私たちが・・・
   血が繋がってないっていうのは本当じゃないかもって・・・
    訳が解らなくなって・・・」


「仮にその写真の赤ちゃんが俺だとして、お腹に居る子がレイだとすると、
  アスカちゃんが居ないと?」


「うん」

「その写真、何処に有ったんだ?」

「四畳半のタンスの中のお菓子の缶に」

「調べてみよう・・・でも今は・・・」

「今は?」

「もう少し こうして いたい・・・このままで・・・」

そう言ってシンジはレイを抱きしめていた腕に力を込めた。

「お兄ちゃん・・・」

「レイ・・・」

〈 チュッ! クチュッ! 〉

「あっ!」

〈 チュッ! チュッ! クチュッ! 〉

「はぁっ! あっ! あんっ!」

アスカの事が気がかりなレイだったが、シンジに口づけされ

その唇が耳たぶや首筋に移動すると

その事はいつの間にか 頭の中から消えていた。

レイの体にシンジの愛撫によって もう一度火がつき始めた・・・


「あっ!  あっ!  あっ!  あーんっ! ・・・・」


シンジの部屋に再び レイの喘ぎ声が響き始めた・・・








 お読みくださってありがとうございます・・・続きをお楽しみに・・・。
              (執事:セバスチャン)