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女友達 第五十一章










   連続官能小説  女友達 (Girlfriend)




      第五十一章


         
          愛巣苦離異夢





「ああっ! いくっ! いっちゃうっ!」


レイは体をがくがくと震わせながらすぐに昇りつめてしまった


「はあ はぁ はぁ 」


「もう いっちゃったのか?」


「だってぇ ずるいんだもん・・・」


「アイス・・・食べるか」


「・・・うん」


お互いに照れ笑いを隠しながら

シンジはしっかりと、レイは少しふらつきながら立ち上がった

もう一度シャワーで身体を流し 二人は浴室を出た


「熱いね」

「ああっ 絶好のアイス日和だな」

「日和って そんな時に使うもんじゃないでしょ ふふっ」

「じゃあ 絶好の新婚さんごっこ日和だな」

「ふふっ!お兄ちゃんたら」

「家の中に誰もいなくて真っ暗な夜なんだぜ」

「だから 日和なの?夜でも?」

「まあ この際 硬いこと言うなよ」

「はいはい そうだね そうしといてあげる ふふっ」

「冷凍庫のアイス 全部食べるぞっ」

「お兄ちゃん 子供みたい おなか痛くなっても知らないよっ」

「だいじょーぶ そんなにいっぱい入ってないよ」

「えーっ そうなの 期待してたのにがっかり」

「さっき見ただろう 子供みたいなのはレイのほうじゃないか」

「そうでした ざーんねん!」

「残念でした!」


「ふふふっ」

「はははっ」


二人はバスタオルで身体を拭いながら笑いあった

「背中 拭いてあげる」

「あっ ああ サンキュー」

「俺も拭いてやるよ」

「あっ うん」

二人は自分のからだよりも丁寧に お互いの背中をバスタオルで拭きあった

そして正面に向き直ると見つめあい 何方からともなく唇を重ねあっていた

長いキスだった 唇が離れても二人は暫らく見つめあっていた

「お兄ちゃん アイス~ッ」

レイが甘えた声でその沈黙を破った

「はいはい レイちゃん」

「そうじゃなくて・・・お兄ちゃん 愛すぅーぅ 」

レイは少し困った顔で訴えた


〈 こういうところが たまらなく可愛いんだよなぁ 〉

シンジは深く微笑んだ

「なに お兄ちゃん 何笑ってるの?」

「あっ いや なに 何でもないよ」

「何でもないって 今笑ったじゃない」

「あっ ああ レイのこと・・・可愛いなあって思ってさ」

「・・えっ 私が・・」

レイが急に真顔になった

「ばかっ 急にそんなこと言わないでよ!」

「どうしてだ?」

「そんなこと言われたら 胸が・・・」

「胸が・・・大きくなるとか?」

「んもう~っ ばかっ」

レイは俯いて小さく呟いた

「痛く・・・なるんだよ キュン!ってなるの!」

「そういうところも たまらなく可愛いんだよ・・・レイ」

シンジはレイの肩を引き寄せもう一度唇を重ねた