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女友達 第一章

   


連続官能小説  女友達 (Girlfriend)


    第一章 


     レイとアスカ



 レイは都立高校に通う16歳、次の週末は同級生の

アスカの家で過ごすことになっていた。

アスカとは幼なじみで高校までずっと一緒の親友である。

週末はアスカの家族が留守になることが多く 

これまで何度も泊まった事がある。

いつも二人で留守番をしている様なものだが

今回は違っていた。

近頃 少し元気がなく悩んでいる様な

レイの事を心配して強引にアスカが誘ったのだった・・・。





「ねぇー レイ、ビール飲もうよ? 

チュウハイとどっちがいい?」 アスカの問いに


「えぇー 大丈夫? おばさんたちにバレない?・・・」


「大丈夫だって!、母さんたちには絶対にバレッこないよ」


そう言ってバスタオルで髪を拭きながら

アスカはキッチンの冷蔵庫から冷えたビールを2本持ってきた。

そして 1本をレイに渡すとゴクゴクと喉を鳴らして飲み始めた。


「アスカ よく飲んでるの?」


「時々ね、お風呂上がりに飲むんだよ、

 こうやって腰に手を当ててね・・・。」


「フフフッ・・じゃー 私も・・・。」

そう言ってレイもアスカの真似をして腰に手を当て

ならんで飲み始めた・・・。






「えぇーっ! マジで! それってヤバくない!!?」

夜も更けてそろそろレイの悩みを聞き出そうと

一緒にベッドに入ったアスカはおどろいて大きな声をあげた、

レイの気持ちを解そうと一緒に飲んだビールで

ほろ酔い気分だったがそんな気分はふっ飛んでしまった。

それまで寝転んでいたが 慌てて ベッドの上に正座して

「ほんとなの?」

「うん・・・」

レイはゆっくりとうなずいた。

「シンジにいちゃんの事が好きなの・・・。」


「でも 本当の兄妹じゃなかったとはねー 

驚いたよ、いつ分かったの?」


「半年ぐらい前にね、お母さんが親戚のおじさんと

電話で話してるのを偶然聞いちゃったの・・・。」


兄と自分は本当の兄妹ではない・・・。

その秘密を知ってから、レイは兄を異性として

意識するようになってしまったというのだ。

もともと幼いときから大好きな兄ではあったが

家族としてではなく異性として好きになってしまったと・・・。


「お兄ちゃんはその事知ってるの?」



「知らないと思う・・・多分・・・。

でも 最近なんとなく変なの

冷たいような・・・すごく優しかったのに・・・。」



「そうだよね 私にもすごく優しいお兄ちゃんだったもんね 。

私もちょっと憧れてたんだから・・。」


 少し残念そうにアスカが言った。



「・・・・・。」

「・・・・・。」



「で、 レイはどうしたいの? 告る?」

長い沈黙のあとアスカが口をひらいた。



「どうしていいか解らないの・・・でも怖い・・・。」

レイが目をふせたままぽつりと言った。


「だめだよ、恋はちゃんと成就させないと・・・。

私が味方してあげるからさ!」


「・・・・・。」沈黙するレイ。


「うーん  そういえばレイってまだバージンだったよね。」



「・・・うん・・・」

レイは思いつめた表情でゆっくりうなずいた。


「じゃあ、お兄ちゃんに捧げちゃう?」

そう言うとアスカは不敵にニヤリと笑った。


「とにかくレイは頭が固いし 引っ込み思案で

奥手ときたもんだから今まで損してるんだよぉ

そんなに可愛いのに・・・

まあ、生まれつきの性格っていうのかな? 

私みたいに図々しくならないとだめだよ!」


「・・うーん そうなのかな?」


「絶対そうだよ、 そうだ この際、私がちょっと

柔らかくしてあげるよ 積極的に成れるようにさ。」


そう言ったと思うと、レイの頬を両手でそっと挟み込むと、

顔を近づけてきた。


〈 えっ、なに?、ちょっとアスカ ! 〉声にはならないレイ


そう言おうとしたが唇をアスカの唇にふさがれてしまった。


「んんーんっ!」


〈 えぇーっ、ちょっ ちょっとぉー!〉 頭の中で叫んでいた。


最初はふざけて チョン!

とするだけのフレンチキス だった。

でも次にアスカはレイの頭を

両腕で抱え込み唇を重ねてきた。

もうレイには逃げようがなかった、

ついには深々と舌を差し入れられてしまった。


「ん・・っぐう」


レイの舌をアスカのそれがまさぐっていた。

少し酔っていたので気持ちが

大きく増幅してしまったのだろうか?。

アスカは〈チュパ チュパ〉と音を立てて

レイのその薔薇の蕾の様な唇を吸い、舐め回した。

口づけながら自分が立てているその音に

より一層の興奮を覚えた。

切ない表情のアスカ・・・心に火が着いてしまったのだ・・・

その目は潤んでいた。

見つめ合うレイの心にもその炎は飛び火してしまったようだ。・・・

レイも切ない表情で目を潤ませていた。



お読みくださってありがとうございます・・・

続きをお楽しみに・・・。
              (執事:セバスチャン)