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女友達 第三十七章

   

連続官能小説  女友達 (Girlfriend)




      第三十七章 


          密会・・・。




「あっ!  あっ!  あっ!  あーんっ! ・・・・」


シンジとレイが再び体を重ねていた同じ頃・・・





〈 ピカッ・・・ゴロゴロゴロ・・・〉

〈 ザーッ ザザーッ ザーッ・・・〉

雷は衰えることなく鳴り響き 雨は依然として激しく降り続き、

都内の某シティホテルのガラス窓を叩いていた。               



〈 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ・・・〉

カーテンを閉めた薄暗いホテルの一室でリョウジがベッドをきしませて

ミサトを責めていた。


四つん這いになったミサトは後ろからリョウジを受け入れていた。


〈 パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!・・・〉


汗ばんだ肌が激しくぶつかり合いリズミカルな音を立てていた。


「あっ! あっ! あっ! あっ! あっ! ・・・・」


愛液が太ももの内側をつたって滴り落ちシーツにシミを作っていた。


〈 クチュ!ヌチュ!ニュプッ!グチュッ! 〉

時折、リョウジが入り口のところで焦らしたり、

蜜壺の天井のあたりを〈 グイグイッ!〉と攻め立てると


「いいっ! あっ! だめっ! いっちゃうっ! ああっ!  あぁーっ!」


ミサトはもう高まりを抑え切れなくなっていた。


リョウジはヌルヌルの蜜壺の入り口から奥深くに彼自身をずぶずぶと沈め

一番奥の扉を〈 ズンッ!ズンッ!〉とその先端で攻め立てた。


「あんっ!いやっ!あぁんっ…んっ!…あぁンッ、あァんっ…」
 

ミサトは大きく背中を反らし頭を高く持ち上げ激しく喘いでいた。


「はっ! はっ! はっ! はっ!」

〈 パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!・・・〉

リョウジは 荒い息を吐きながら、より深く早く、腰を動かし彼女を攻めあげた。


「んあぁっ! あぁっ! あぁ! あぁ! あぁ! ・・・・」

ミサトの声がさらに高くなった。



「あっ! ぁあっ! あぁーっ!」

ミサトはがくがくと振るえながら、今度は噛み締めるような声をあげ

その時を迎えていた。



「うっ!・・・あっ!もう・・・」

リョウジもついに高まりを抑え切れなくなっていた。

〈 ドクンッ! ドクッ! ドクンッ! 〉


堪えきれずミサトの中の一番奥深くヘと解き放ち 果ててしまった。




二人の体は繋がったまま ベッドに横倒しに崩れていった。

「はあ! はあ! はあ! はあ!・・・・」

「ハア! ハア! ハア! ハア!・・・・」

長い間 二人とも肩で息をしていた。


ミサトは自分の体の中 奥深くに リョウジの解き放った ヌルリとした感触と

少しずつ小さく柔らかくなってゆく彼を感じていた。


暫らくして ミサトを後ろから抱きしめていたリョウジは

ベッドの枕もとからティッシュペーパーを数枚抜き取り半分をミサトに手渡すと、

彼女の中から 小さく、柔らかくなってしまった彼自身を

ゆっくりと引き抜きながら拭った。

リョウジがミサトの耳元で少し心配そうに口を開いた。

「本当に大丈夫なのかい?」

ミサトはティッシュペーパーを受け取ると折りたたんで

溢れてくる物をせき止めた。

「知ってるでしょ、私が出来にくい 体だってこと・・・」

リョウジの問いに彼女は静かに そして 少し寂しそうに答えた。



「でも、あの子達は君が・・・」


「あれは薬のせいよ、・・・と言うより『奇跡』ね。

 あれほど望んでた時には出来なくて・・・諦めて あの子を・・・

 シンジをあなたとマヤさんにお願いして貰ってから出来るなんて・・・」


  マヤとは亡くなったリョウジの妻の名前である 。


「諦めてから探し物が出てくるって事はよくあるけど、諦めたら出来るなんて・・・

   あの子達を妊娠した時 悩んだわ・・・シンジの事・・・」


つい、さっきまで大きな喘ぎ声を上げていた事がうそのように

真剣な声でミサトは囁いた。




 「悩む? 何を?」



「あなたとマヤさんにシンジを返すべきじゃないかって・・・

 でも 出来なかった・・・こんなに可愛い子を返せないって、

 でもマヤさんの気持ちを考えると・・・

 どんな想いでシンジを手離してくれたのかってね。」


「でも、その時はもうマリを妊娠してたんだよ。」


「関係ないわよ そんな事、

 いくらマリちゃんでもシンジの変わりには成れないもの・・・

 あの子達を産んだ時 わかったのよ 

 お腹をいためて産んだ子がどれだけ可愛いかってこと・・・

 誤解しないでね、シンジと較べるつもりは無いのよ、

 あの子もほんとに可愛いの、

 較べる事なんて出来ないわ・・。」


「あいつは、マヤは随分悩んでたけど最後には

『お姉さんならいいよ』って言ってくれたんだよ、

『あの人ならこの子を 絶対大切にしてくれるよ、だからいいよ』って

              ・・・あいつはそう言ってくれたんだよ。」


「あなたはどうだったのリョウジさん・・・手離すとき、惜しくなかった?」


「そりゃあ俺も子供は好きだし・・・

 でも 君と兄貴には子供が出来ないで俺たち ばっかり授かるなんて

 俺たちばっかり幸せになって良いのかって・・・

  そういう思いはあったよ、それに・・・」


「それに?」


「俺もマヤと同じさ・・・兄貴と君ならあいつを・・・

 シンジを幸せにしてくれるって・・・そう 思ったんだよ。

 君こそ それだけ待ち望んだ子供を・・・

 いくら双子だといってもよく手離せたね。」



「リツコとの約束だったのよ・・・あの時は二人とも絶望しかけていたわ・・・

 いくら治療しても二人とも出来なかった・・・妊娠出来なかったのよ。

 だから約束したのよ、もしどちらか一人だけが子供を授かったら・・・

 おそらく双子や三つ子だろうし ひょっとしたら五つ子なんて事もありえたから

 そのうちの一人を譲ろうって、そしてその子たちを兄弟のように仲のいい

 友達として育てようってね、二人とも子供に恵まれない、授かれないもんだから

       少しでも望みをかけたの・・・。でも駄目だった・・・。」

       
「ああ、そうだったね・・・であの時・・・」


「そうよ、マヤさんが三人目を妊娠したって聞いたとき

   あの人と相談して無理を承知であなた達にお願いに行ったのよ。


     あの子を抱いたとき幸せだったわ・・・

      これほどの幸せがあるのかって思ったわ・・・

       いつまでも飽きずにあの子の小さな顔や手を見ていたわ・・・」



「良い子だろう、俺に似て・・・」

リョウジは冗談交じりにそう言った。


「ええ、最高の息子ね・・・」

「でも最近ちょっと変なのよあの子達。」


「変?あの子達って?」


「シンジと・・・レイも なの。」


「どう変なんだい?」


「妙によそよそしい のよ お互いに前は凄く仲のいい兄妹だったのに・・・」


「思春期によくありがちな事なんじゃないの・・・」


「それなら良いんだけど・・・

  ひょっとして何か気付いたんじゃないかって心配なのよ」


「その事だけど、いつまで秘密にしておくんだい?」


「出来れば一生このままにしておきたいわ、

  シンジとレイだけじゃ済まないから・・・

  アスカの、あの子の気持ちを考えると・・・

   それにリツコにだって・・・。」


「そうだね・・・」


「リツコとは最初に約束してあるの・・・

あの子達が二十歳になったら本当のことを話そうってね。」


「二十歳かぁ、まだ少し先だね、で、俺達の事は?」


「駄目よ、一緒には成れないわ・・・」


「どうして?」


「無理よ」

 
「こんなに愛しあってるのにかい?」

   
「あなたと こうなった時も悩んだわ・・・許されない事をしてるって・・・

  マヤさんに悪くて・・・マヤさんを裏切るような事をしてるって・・・

   あの人を・・・あなたのお兄さんを裏切るような事をしてるって・・・

     でも・・・あなたが・・・」

 ミサトは彼女の肩にまわされたリョウジの手を握り少し涙声になっていた。





 お読みくださってありがとうございます・・・続きをお楽しみに・・・。
              (執事:セバスチャン)