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女友達 第二十八章

 


連続官能小説  女友達 (Girlfriend)





      第二十八章 


           写真・・・。





 「あ、そうだ! レイがこの間言ってた おばさんと神戸のおじさんの話・・・

あれからどうなった?」

少し心配そうにアスカが尋ねた。

「うん、・・・あれからは何も進展というか・・・

連絡は無いみたいなんだよ・・・そろそろかな・・・?」

「どうして判るの?」

アスカが不思議そうに尋ねた。

「何となく・・・お母さんを見てるとね・・・何となくそわそわしてるの・・・。」

「女だねえ・・・おばさんも・・・」

アスカはにやりと笑っていた。

「私もあんな顔してるのかなあ~。」

レイが切ない声で呟いた。

「恋する女の顔 ? してる してる! レイはおばさん似だしね・・・」

そう言って笑っていたアスカが急に・・・

「ちょっと待って!・・・レイのこの間の話だとレイとシンジ君は・・・だよね!」


「うん・・・」

急に複雑な表情になるレイ・・・。


「レイがおばさん似だとすると・・・シンジ君が?・・・。」


「でもお兄ちゃんも死んだお父さんに似てるのよ・・・。」


「そうだったよね・・・うーん・・・。  ねえレイ、今度泊まりに行った時に少し調べてみよう・・・!」


「・・・調べるって・・・どうやって・・・何を・・・?」

不思議そうに尋ねるレイに


「レイの小さいときの写真とか・・・昼間はおばさんもいないんだよね・・・?」



「・・・うん・・・」

少し不安そうにレイが呟いた。





        ・・・・数日後・・・・





「何だか久しぶりだぁ~、レイのお家!」

レイのベッドの上に大の字になってアスカは嬉しそうに話していた。

「小さい頃は ほんとに しょっちゅう来てくれてたもんね・・・

ずっと一緒に居たよね・・・。」

「母さんも一緒にね・・・! フフフッ・・・ 

あ、そうだ! おばさんのいない今のうちだよ・・・!」

「ほんとに 調べるの・・・? 何だか怖いな・・・」

不安そうにレイが呟いた

「でもこのままじゃ嫌だろう?・・・大丈夫、私がついてるよ・・・!」

にっこりとアスカは笑っていた

「はーい、おねえちゃん!」

レイは開き直ったように明るく返事をした


二人は居間の押入れから探し始めた・・・。

「絶対何処かに手がかりがあるはずだよ・・・写真とか・・・手紙とか・・・」

二人は押入れの中を調べ始めた・・・隅々まで探したが手がかりは出てこなかった。


「無かったね・・・」

複雑な表情でレイが呟いた。


「お風呂場の隣の四畳半の部屋は・・・?」


「うん、昔お父さんが書斎に使ってたらしいんだけど、

今は物置になってる・・・。」



「そこも調べよう・・・」

真剣な眼差しでアスカが呟いた。


二人はその物置部屋の古いタンスを調べていた・・・



「レイ、・・・これ・・・。」


古いお菓子の缶の蓋を開けたアスカの手がピタリと止まった・・・


「写真が入ってるよ・・・」


「お母さんの写真だ・・・抱っこしてるのは お兄ちゃんで・・・

お腹の中に居るのが私? じゃあ あの話って一体・・・?」


「ほんとだ、おばさん 大きなお腹~、 若いね~、レイにそっくりじゃん! 

あっ!うちの母さんが写ってる! 若い~!」


何枚もの写真の中から 母親の若い頃の物を見つけアスカは はしゃいでいた


「おじさんの写真もあるよ、うわっ イケメンじゃん!・・・

シンジ君やっぱり似てるよね・・・」


「二人ともこれだけ似てるんだから あの話って〈 ガセ 〉じゃ無いの・・・? 
私なんかあんまり親と似てないよ!
     でもそうすると レイの想いを叶えようとすると〈 近親相姦 〉しか無くなっちゃうんだよね・・・。」


そう言って笑いながら写真を見ていたアスカの手がピタリと止まった、。


「これって・・・どういうこと・・・?」


アスカの顔色がみるみる青ざめてゆくのがわかった、

写真を持つその手がブルブル震えていた・・・。