連続官能小説 女友達 (Girlfriend)
第三十章
雷鳴・・・。
レイ・アスカ・そしてシンジのこれからを暗示するように黒い雲が立ち込めてきた・・・。
〈 ゴロゴロ・ゴロゴロ 〉雷の音は段々と近づいて来ていた。
「ただいま」シンジが図書館から帰ってきた。
「あ、お兄ちゃん、お帰り。」
「アスカちゃん、どうしたんだ? 血相変えて跳び出して行ったけど・・・?」
「ああ、アスカね・・・急に用事を思い出したんだって・・・。」
「お兄ちゃん、お昼はどうしたの?」
「ああ、朝が遅かったからまだ食べてないんだ、どうしようかな?、おまえは?」
「私もまだなの、 チャーハンでも作ろうか?」
「うん、そうだな、一緒に食べようか。」
レイはキッチンでチャーハンを作ると、ダイニングのテーブルに運んだ。
「さあ、食べよう食べよう、いただきまーす」「いただきまーす」
「ねえ、お兄ちゃん、神戸のカヲル君てお兄ちゃんといくつ違うの?」
レイはチャーハンを食べながらシンジに尋ねた。
「何だい急に、一つしか違わないよ・・・。」
「ううん別に・・・ちょっと聞いただけ・・・そうだったよね。」
〈 一つ違いだったら、やっぱりあの赤ちゃんは神戸のカヲル君だよね・・・
あ!でも、私達だって・・・そうだ・・・同じだったんだ、一つしか違わない・・・!〉
「どうしたんだ、カヲル君がどうかしたのか?」
顔を曇らせたレイに不思議そうにシンジが尋ねた。
「ううん、お兄ちゃんに似てたなあって・・・。」
「ああ、ちっちゃい時はそっくりだったんだよ、前に写真を見たことがあってさあ、
まるで兄弟みたいにさあ・・・。
でもまあ いとこだから似てても当たり前なんだけど・・・」
「その写真って、今は何処にあるの?」
「それが俺も一度見たきりでさあ、分らないんだよ。」
〈 レイの奴 何か知っているのか・・・? ひょっとしてあの話を? 〉
食べ終えた皿をシンクに運びながらシンジはレイの質問について考えていた・・・。
『ピカッ』
〈 バリ バリッ! ドーン ! 〉
突然、閃光が走り しばらくして大きな音が鳴り響いた。
「きゃっ!、カミナリ!」
「洗濯物!!」
二人は慌てて二階のベランダに洗濯物を取り入れに上がった。
〈 バラバラバラ 〉
大粒の雨がベランダの透明の屋根に撃ちつけ始めた。
洗濯物を取り入れ終えた頃、雨は本降りになっていた。
「あっ!!」
「窓しめなきゃ!」
二人とも慌ててレイの部屋、
そしてシンジの部屋の窓を閉めようとした時
『 ピカッ!』
〈 バリ バリッ! ドーン ! 〉
目の前で閃光が走りすぐに大きな音が地響きを立てた。
「きゃあっ!」
レイは驚いて耳を塞ぎ座り込んでしまった。
『 ピカッ!』
〈 バリ バリ バリッ! ドドーン !! 〉
「お兄ちゃん!!」
レイはシンジに駆け寄るとしがみつき震えていた・・・
すぐ近くにカミナリが落ちた様子だった。
二人とも予想していなかった 突然の抱擁だった・・・
シンジはゆっくりとレイの背中に両腕を回すと
やさしく抱きしめた・・・
〈 俺の腕の中にレイが、レイがいる!夢じゃないのか! 〉
「レイ、俺・・・お前が○○○○○。」
〈 どうしよう!私お兄ちゃんと・・・! お兄ちゃん! 〉
「お兄ちゃん・・・○○・・・。」
少し ぎこちなく抱き合っていた二人の告白は
大きな雷鳴と雨音にかき消されてしまった・・・。
お読みくださってありがとうございます・・・続きをお楽しみに・・・。
(執事:セバスチャン)
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