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女友達 第三十六章 

   
  
  連続官能小説  女友達 (Girlfriend)




      第三十六章 


          兄? 妹?。




「ハア、ハア、ハア、ハア、ハア、」

「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、」

重なり合ったまま、二人はそのまま動けずにいた。

しばらくしてシンジは レイの中の自分の分身が急激に小さく柔らかくなり

コンドームが緩くなっていくのを感じてゆっくりと体を起こし

レイの中から彼の分身を引き抜いた。

ゆっくりとコンドームが外れないように気をつけながら・・・

〈 うわっ! いっぱい出てるっ! 〉

根元を抑えながらベッド脇のテーブルの上のティッシュの箱から数枚を引き抜き

ティッシュペーパーで全体を包んでからゆっくりとそれを外した。

レイは少し出血していたのだろうか、ティッシュペーパーはピンクに染まっていた。

ティッシュを丸めてその場に置き、さらに数枚を引き抜いて

濡れた彼の分身を拭取った。

そして勉強机の脇のごみ箱にそれを投げ入れた。

シンジはもう一度ティッシュを数枚引き抜き 綺麗に折畳んで

今度はレイの濡れた彼女自身を綺麗に拭いてやった。

「やーんっ、見ちゃ駄目~」

レイは恥かしそうに でも少し嬉しそうにしながら

シンジの手の上から手を押さえて彼女自身を隠した。

「もう 全部見ちゃったよ・・・」

シンジは笑顔で嬉しそうに答えた。

「んっ もーっ お兄ちゃん 嫌い~っ!」

そう言ってレイはシンジの胸に額を押し付けた。

その言葉とは裏腹に、嬉しそうな表情を浮かべていた。

「お兄ちゃん 優しいんだね・・・ 」

シンジの手から ティッシュを取って自分で拭取ると

同じ様にそれをごみ箱に投げ入れた。 

レイが恥かしそうにするので、シンジはさっきめくった掛け布団を引き上げた。

夏用の薄い掛け布団に潜り込み 一つの枕に顔を寄せ合って二人は抱き合っていた。

抱き合ったまま長い沈黙が続いた。

しばらくしてシンジが 口を開いた。

「レイも知ってたのか・・・」

レイの肩を抱き寄せてシンジが真剣な声で呟いた。


「お兄ちゃんも知ってたんだね・・・」

シンジに体を預けながら少し震える声でレイが囁いた。


「俺たち、本当の兄妹じゃないんだろう?・・・」

「でも、どっちがどうなんだろう? 私達・・・」

「うん、俺にも解らないんだよ・・・レイは母さん似だし、
   俺だって死んだ父さんに似てるだろう? 
     それに いとこのカヲル君にだって・・・」


「そうだよね・・・、その事で今日 アスカと昔の写真を調べたの」

「写真?」

「うん」

「で、何か解ったのか?」

「それが・・・」

「どうしたんだ?」

不安な表情を浮かべたレイを心配してシンジが尋ねた。

「アスカが・・・」

「アスカちゃんが?」

「『私が居ない』って・・・」

「居ないって、それはどういう事だよ?」


「お母さんとリツコおばさんの写真が有ったんだけど、
   お母さんはお腹が大きくて・・・
     でもリツコおばさんのお腹の大きな写真は無かったの、
       それでアスカが・・・」


 「アスカちゃんが?」


「『私が居ない』って言って・・・
   お泊り道具を置いたまま慌てて帰ったの・・・写真を調べるって・・・」


「それであんなに慌ててたんだな・・・」


「うん・・・赤ちゃんを抱いてるお母さんはお腹が大きかったの、
   でもリツコおばさんは・・・」


「お腹が大きくなかった・・・と?」

「うん」

「その赤ちゃんはカヲル君じゃないのか?、お腹に居るのが俺で・・・」


「私もそう思ったんだけど、それなら私がもらいっ子って事になるからって・・・
 それはおかしいって、アスカが・・・若い頃のお母さんに私がよく似てるからって
  でもお兄ちゃんもお父さんによく似てるし・・・だから私たちが・・・
   血が繋がってないっていうのは本当じゃないかもって・・・
    訳が解らなくなって・・・」


「仮にその写真の赤ちゃんが俺だとして、お腹に居る子がレイだとすると、
  アスカちゃんが居ないと?」


「うん」

「その写真、何処に有ったんだ?」

「四畳半のタンスの中のお菓子の缶に」

「調べてみよう・・・でも今は・・・」

「今は?」

「もう少し こうして いたい・・・このままで・・・」

そう言ってシンジはレイを抱きしめていた腕に力を込めた。

「お兄ちゃん・・・」

「レイ・・・」

〈 チュッ! クチュッ! 〉

「あっ!」

〈 チュッ! チュッ! クチュッ! 〉

「はぁっ! あっ! あんっ!」

アスカの事が気がかりなレイだったが、シンジに口づけされ

その唇が耳たぶや首筋に移動すると

その事はいつの間にか 頭の中から消えていた。

レイの体にシンジの愛撫によって もう一度火がつき始めた・・・


「あっ!  あっ!  あっ!  あーんっ! ・・・・」


シンジの部屋に再び レイの喘ぎ声が響き始めた・・・








 お読みくださってありがとうございます・・・続きをお楽しみに・・・。
              (執事:セバスチャン)

女友達 第三十七章

   

連続官能小説  女友達 (Girlfriend)




      第三十七章 


          密会・・・。




「あっ!  あっ!  あっ!  あーんっ! ・・・・」


シンジとレイが再び体を重ねていた同じ頃・・・





〈 ピカッ・・・ゴロゴロゴロ・・・〉

〈 ザーッ ザザーッ ザーッ・・・〉

雷は衰えることなく鳴り響き 雨は依然として激しく降り続き、

都内の某シティホテルのガラス窓を叩いていた。               



〈 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ・・・〉

カーテンを閉めた薄暗いホテルの一室でリョウジがベッドをきしませて

ミサトを責めていた。


四つん這いになったミサトは後ろからリョウジを受け入れていた。


〈 パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!・・・〉


汗ばんだ肌が激しくぶつかり合いリズミカルな音を立てていた。


「あっ! あっ! あっ! あっ! あっ! ・・・・」


愛液が太ももの内側をつたって滴り落ちシーツにシミを作っていた。


〈 クチュ!ヌチュ!ニュプッ!グチュッ! 〉

時折、リョウジが入り口のところで焦らしたり、

蜜壺の天井のあたりを〈 グイグイッ!〉と攻め立てると


「いいっ! あっ! だめっ! いっちゃうっ! ああっ!  あぁーっ!」


ミサトはもう高まりを抑え切れなくなっていた。


リョウジはヌルヌルの蜜壺の入り口から奥深くに彼自身をずぶずぶと沈め

一番奥の扉を〈 ズンッ!ズンッ!〉とその先端で攻め立てた。


「あんっ!いやっ!あぁんっ…んっ!…あぁンッ、あァんっ…」
 

ミサトは大きく背中を反らし頭を高く持ち上げ激しく喘いでいた。


「はっ! はっ! はっ! はっ!」

〈 パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!・・・〉

リョウジは 荒い息を吐きながら、より深く早く、腰を動かし彼女を攻めあげた。


「んあぁっ! あぁっ! あぁ! あぁ! あぁ! ・・・・」

ミサトの声がさらに高くなった。



「あっ! ぁあっ! あぁーっ!」

ミサトはがくがくと振るえながら、今度は噛み締めるような声をあげ

その時を迎えていた。



「うっ!・・・あっ!もう・・・」

リョウジもついに高まりを抑え切れなくなっていた。

〈 ドクンッ! ドクッ! ドクンッ! 〉


堪えきれずミサトの中の一番奥深くヘと解き放ち 果ててしまった。




二人の体は繋がったまま ベッドに横倒しに崩れていった。

「はあ! はあ! はあ! はあ!・・・・」

「ハア! ハア! ハア! ハア!・・・・」

長い間 二人とも肩で息をしていた。


ミサトは自分の体の中 奥深くに リョウジの解き放った ヌルリとした感触と

少しずつ小さく柔らかくなってゆく彼を感じていた。


暫らくして ミサトを後ろから抱きしめていたリョウジは

ベッドの枕もとからティッシュペーパーを数枚抜き取り半分をミサトに手渡すと、

彼女の中から 小さく、柔らかくなってしまった彼自身を

ゆっくりと引き抜きながら拭った。

リョウジがミサトの耳元で少し心配そうに口を開いた。

「本当に大丈夫なのかい?」

ミサトはティッシュペーパーを受け取ると折りたたんで

溢れてくる物をせき止めた。

「知ってるでしょ、私が出来にくい 体だってこと・・・」

リョウジの問いに彼女は静かに そして 少し寂しそうに答えた。



「でも、あの子達は君が・・・」


「あれは薬のせいよ、・・・と言うより『奇跡』ね。

 あれほど望んでた時には出来なくて・・・諦めて あの子を・・・

 シンジをあなたとマヤさんにお願いして貰ってから出来るなんて・・・」


  マヤとは亡くなったリョウジの妻の名前である 。


「諦めてから探し物が出てくるって事はよくあるけど、諦めたら出来るなんて・・・

   あの子達を妊娠した時 悩んだわ・・・シンジの事・・・」


つい、さっきまで大きな喘ぎ声を上げていた事がうそのように

真剣な声でミサトは囁いた。




 「悩む? 何を?」



「あなたとマヤさんにシンジを返すべきじゃないかって・・・

 でも 出来なかった・・・こんなに可愛い子を返せないって、

 でもマヤさんの気持ちを考えると・・・

 どんな想いでシンジを手離してくれたのかってね。」


「でも、その時はもうマリを妊娠してたんだよ。」


「関係ないわよ そんな事、

 いくらマリちゃんでもシンジの変わりには成れないもの・・・

 あの子達を産んだ時 わかったのよ 

 お腹をいためて産んだ子がどれだけ可愛いかってこと・・・

 誤解しないでね、シンジと較べるつもりは無いのよ、

 あの子もほんとに可愛いの、

 較べる事なんて出来ないわ・・。」


「あいつは、マヤは随分悩んでたけど最後には

『お姉さんならいいよ』って言ってくれたんだよ、

『あの人ならこの子を 絶対大切にしてくれるよ、だからいいよ』って

              ・・・あいつはそう言ってくれたんだよ。」


「あなたはどうだったのリョウジさん・・・手離すとき、惜しくなかった?」


「そりゃあ俺も子供は好きだし・・・

 でも 君と兄貴には子供が出来ないで俺たち ばっかり授かるなんて

 俺たちばっかり幸せになって良いのかって・・・

  そういう思いはあったよ、それに・・・」


「それに?」


「俺もマヤと同じさ・・・兄貴と君ならあいつを・・・

 シンジを幸せにしてくれるって・・・そう 思ったんだよ。

 君こそ それだけ待ち望んだ子供を・・・

 いくら双子だといってもよく手離せたね。」



「リツコとの約束だったのよ・・・あの時は二人とも絶望しかけていたわ・・・

 いくら治療しても二人とも出来なかった・・・妊娠出来なかったのよ。

 だから約束したのよ、もしどちらか一人だけが子供を授かったら・・・

 おそらく双子や三つ子だろうし ひょっとしたら五つ子なんて事もありえたから

 そのうちの一人を譲ろうって、そしてその子たちを兄弟のように仲のいい

 友達として育てようってね、二人とも子供に恵まれない、授かれないもんだから

       少しでも望みをかけたの・・・。でも駄目だった・・・。」

       
「ああ、そうだったね・・・であの時・・・」


「そうよ、マヤさんが三人目を妊娠したって聞いたとき

   あの人と相談して無理を承知であなた達にお願いに行ったのよ。


     あの子を抱いたとき幸せだったわ・・・

      これほどの幸せがあるのかって思ったわ・・・

       いつまでも飽きずにあの子の小さな顔や手を見ていたわ・・・」



「良い子だろう、俺に似て・・・」

リョウジは冗談交じりにそう言った。


「ええ、最高の息子ね・・・」

「でも最近ちょっと変なのよあの子達。」


「変?あの子達って?」


「シンジと・・・レイも なの。」


「どう変なんだい?」


「妙によそよそしい のよ お互いに前は凄く仲のいい兄妹だったのに・・・」


「思春期によくありがちな事なんじゃないの・・・」


「それなら良いんだけど・・・

  ひょっとして何か気付いたんじゃないかって心配なのよ」


「その事だけど、いつまで秘密にしておくんだい?」


「出来れば一生このままにしておきたいわ、

  シンジとレイだけじゃ済まないから・・・

  アスカの、あの子の気持ちを考えると・・・

   それにリツコにだって・・・。」


「そうだね・・・」


「リツコとは最初に約束してあるの・・・

あの子達が二十歳になったら本当のことを話そうってね。」


「二十歳かぁ、まだ少し先だね、で、俺達の事は?」


「駄目よ、一緒には成れないわ・・・」


「どうして?」


「無理よ」

 
「こんなに愛しあってるのにかい?」

   
「あなたと こうなった時も悩んだわ・・・許されない事をしてるって・・・

  マヤさんに悪くて・・・マヤさんを裏切るような事をしてるって・・・

   あの人を・・・あなたのお兄さんを裏切るような事をしてるって・・・

     でも・・・あなたが・・・」

 ミサトは彼女の肩にまわされたリョウジの手を握り少し涙声になっていた。





 お読みくださってありがとうございます・・・続きをお楽しみに・・・。
              (執事:セバスチャン)


  

女友達 第三十八章

   

連続官能小説  女友達 (Girlfriend)




      第三十八章 


          密会-②・・・。




「生きてるんだぜ、俺達・・・。

 残された者どうし仲良く肩を寄せ合って生きて行こうって思っても良いだろう?

  そりゃあ マヤは俺には過ぎた女房だったけど・・・

   マヤだって、兄貴だって解ってくれるさ、きっと  

    俺は・・・好きなんだよ君が・・・どうしようもなく・・・

     一緒にいたいんだよ ミサト、君と・・・」



「リョウジさん・・・」

ミサトの目から涙が溢れ出た。

長い沈黙が続いた、暫らくして

「 はっ! 」

ミサトが息を呑んだ、そして我に返ったように身を起した。


「帰らないと・・・今、何時頃かしら?」

急に不安な表情で後ろのリョウジに振り返った。


「まだ早いよ、もう少しゆっくりしても良いじゃないか、」

リョウジはそう言いながらベッドから降りて歩いて行き

テーブルの上のリモコンでテレビのスイッチを入れた、

時刻が表示されているチャンネルを探して チャンネルを変え始めた

そして、ベッドまで戻ってくると


「えらい事になってるみたいだよ。」


テレビはどのチャンネルも落雷による大規模停電の臨時ニュースを伝えていた。


〔 ・・・繰り返しお伝えいたします、落雷による被害について

現在 送電は止まったままで 復旧の めどは依然としてたっておりません

JRは架線に落雷し全線にわたり不通、又変電所に落雷があり火災が発生

道路は交差点の信号が消えたために渋滞が発生しており

鉄道各駅では帰宅客のピークを迎える時間帯になり

バス・タクシーも大変な混雑が予想され

緊急車両の通行が妨げられる恐れが出ております。

現在固定電話・携帯電話とも大変繋がりにくい状態になっています、

急用以外の電話の使用はお控えくださいますよう お願いいたします。

このニュースは続報が入り次第 お伝え致します。・・・〕




「停電って、テレビが映ってるのに?」

ミサトが不思議そうに尋ねた。


「ホテルは緊急用の自家発電機が有るって聞いた事があるよ。」

テレビ画面を見たままでリョウジが答えた。


「帰らないと・・・」

「今は下手に動かないほうが良いよ、電話は?」

ミサトはバスローブを羽織りながらベッドから降りると

バッグから携帯電話を取り出し自宅の固定電話、シンジ、レイの携帯へと

かけてみた、何度か繰り返してみたが

「駄目、繋がらないわ・・・」

携帯を耳に当てミサトが呟いた。

「長くなるかも知れないから今のうちにメシにしよう。」

「そんな、のん気に食事なんて出来ないわ・・・」

「とりあえず メールを入れておくんだよ、そのうち電話も繋がるよ、心配ないって。」

「・・・そうね」

リョウジの提案は 心配性のミサトには 少しのん気に思えたが

この場合一番懸命な選択だった。

「そうと決れば まずは腹ごしらえだ。」

彼は神戸で大きな地震を体験し、少々の事では慌てるような事は無かった。

「食事、出来るかしら?」

「たぶん、大丈夫だと思うけど。」

二人はベッドの周りに脱ぎ散らかしていた服を拾いながら身に付けた。

「ごめん、随分シワを付けちゃったよ。」

リョウジがミサトから脱がせたままベッドの脇に捨てた

白い麻のブラウスを拾いながら呟いた。

「いいのよ、どうせすぐシワに成るんだから」

美しく張りのある胸をブラジャーの中に包みながらミサトは答えた。

服を着るとミサトは洗面所の鏡で髪と化粧を直した。

彼女はテレビを見ながら待っているリョウジに羨ましそうに話した。

「男の人は良いわね・・・女は時間が掛かって・・・」



「男に生まれたほうが良かった?」

「・・・それでもやっぱり女かな?・・・」

「どうして?」

「男には子供は産めないでしょ?、だからよ」

「でも 痛いんだろう?」

「ええ、死ぬかと思ったわ。」

「それでも?」

「そうね」

「恐れ入りました」

「フフフッ 何よそれ」

「俺には出来そうも無いよ・・・」




「私も一緒にいたいわ あなたと・・・

    あなたと おしゃべりしてるだけで何となく幸せな気分になるの・・・」

ミサトはベッドに腰掛けていたリョウジの隣に座って

甘えるように肩の上に頭を預けて もたれ掛かった。




「今夜は此処で一緒にいよう、明日の朝まで・・・」

「・・・それは、駄目よ、帰らないと」

「帰れないかも知れないよ」

「えっ?・・・」

テレビのニュースが送電は止まったままで 復旧の めどが依然としてたっていないこと

電話は依然として繋がりにくい状態である事、

鉄道が不通のためバス・タクシーが混雑している事、

道路は信号が消えているために大混雑している事を、

そして 以前の震災の時のように帰宅難民に成らないように 帰宅せず、

職場で待機するよう伝えていた。

「大変な事になってるのね。」

「とにかく、食事にしよう、今ならまだ間に合う、

 このままじゃ食事にもありつけなくなるかも知れないよ。」

「そうね、行きましょう」

二人は足早に部屋を後にするとエレベーターホールに出た、

エレベーターの呼び出しボタンを押そうとしたミサトに

「念のため、階段で行こう。」

リョウジはミサトの手を掴んで階段へと進んでいった。

「そうゆう所は、用心深いのね、やっぱりこんな時は男の人って頼もしいわ。」

ミサトはリョウジの腕に腕を絡ませた。

「見かけによらず・・・だろ?」

「フフッ そんな事無いわよ・・・」

二人は五階からレストランのある二階へ並んで階段を降りていった。

「良かった、すぐに食べられそうだ。」


レストランは満席ではなかった、すぐにウエイターがやって来て

二人を奥の二人がけのテーブルへと案内した。


「良かったわね」

「君のおかげだ」

「どうして?」

「あの時テレビを見てなきゃ、解らないままだったよ。」

「そうだわ、家に連絡しないと・・・」

ミサトはバッグから携帯電話を取り出すと自宅とシンジ、レイに連絡を取ってみた

何度か繰り返してみたが繋がらなかった。

仕方なくメールを打つ事にした。



〔 電話が繋がらないのでメールにしました、 神戸のリョウジおじさんのお手伝いで

 渋谷の近くにいます。雷の為に家に帰るのが かなり遅くなりそうです、

  夕食は冷蔵庫の有り合わせで先に食べておいてね 〕


     【送信】


〈 ピッ! 〉


     【送信中です】


《 相手がメールを受け取れない状態にいます メッセージをセンターに保存しますか? 》


     【はい】


〈 ピッ! 〉


《 メッセージをセンターに保存しました 》


メールは直ぐには届かなかった、仕方なくシンジとレイの両方の

メッセージセンターに保存をした、

新着メールをチェックしてくれれば届くのだが。


「駄目だわ・・・」

ミサトはそう言うと携帯電話を閉じてテーブルの上に置いた。


「食べてから又 かければ良いよ。」

リョウジは落ち着いた声で囁いた。

「何にする?」


「・・・そうねぇ」

メニューを見ながらミサトは少し心配そうな声で呟いた。

「心配性だなぁ 二人とも もう子供じゃないんだから心配要らないって。」


「・・・子供じゃないから、心配なのよ・・・」

「どういう事だい?」

「何となく変なのよ二人とも、よそよそしいと言うか ぎこちないと言うか。」

「兄妹じゃなく男と女みたいに?」

「はっきり言うのね。」

「気付いてるかも知れないと?」

「ええ」

「で、お互い意識してると?」

「そうね」

「好意を持ってる、もっと言えばお互い好きになってると?」

「怖いのよ、もしそんな事になったら、あの子達になんて言えば良いのか・・・」

「もし、血が繋がって無いって知ったら・・・

   あり得る事だよね・・・いつ頃からなんだい?」


「半年ぐらい前に電話をくれたでしょう、

  あの時聞かれてたのかもしれないのよ、今考えると。」


「じゃあ俺が不用意にあんな話をしたから?」


「あなたのせいじゃないわ・・・悪いのは全部 私なんだから。

   それに あなたの事もレイが気付いてるみたいなのよ。」


「暫らく様子を見るしかないんじゃないかな、まあ あの子達の事はともかく

   俺たち、別に悪い事してるんじゃないんだから、・・・

   もっとオープンにしても 良い位だと思うけど・・・」
 
「何だか やけに胸騒ぎがするのよ今日は・・・」

「大丈夫だよ、何も心配要らないよ」

そう言いながらリョウジはメニューに目をやった。




 お読みくださってありがとうございます・・・続きをお楽しみに・・・。
              (執事:セバスチャン)


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女友達 第三十九章

   

連続官能小説  女友達 (Girlfriend)




      第三十九章 


         夕暮れ



 ミサトとリョウジがホテルのレストランで食事をしていた頃、



「はあっ! あっ!   あっ! あーんっ! ・・・・」




シンジの部屋に レイの喘ぎ声が響いていた。

レイとシンジが再び体を重ねていたのだ。

その体中を続けざまに愛撫されて、レイは更なる高みへと昇ろうとしていた。

シンジは舌先でクリトリスを愛撫しながら

その指でレイの蜜壺の秘密を探ろうと執拗に愛撫を続けていた。


〈 クチュッ! クチュ!クチュッ!〉


入り口から指の届く限り奥まで くまなく その指で 強さも速さも色々と変化させながら・・・



「ああぁっ!・・・あぁーんっ!」



花の蜜が・・・愛液がシンジの口の周りや指をべとべとに濡らしていた。

〈 Gスポットなのかな?・・・たぶん、 指じゃ 一番奥までは届かないからな・・・ 〉


「あんっ!…んっ、んっ、んっ…んぁあっ…」


〔 経験を重ねて開発される 〕・・・ケンスケに見せられたDVDの解説を思い出し


〈 これからゆっくりとレイを開発してやるんだ・・・〉


いやらしい妄想を膨らませながら シンジは動かしていた指を止め ゆっくりと引き抜いた。


 〈 チュプッ!〉


「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、」


横たわったまま 腰をがくがくと突き上げていたレイは 肩で息をしている。

既にその花園はシンジが挿入って来るのを待ちわびていた。


〈 クチュッ! ニュプッ!〉


いやらしい音を立ててシンジはレイの中へと挿入っていった。


「ひゃぁんっ!・・・んぁあっ!」


ゆっくりとシンジが動かし始めた、レイの反応を確かめるように。

入り口をゆっくりかと思えば、今度は一番奥を力強く、

Gスポットを攻めたと思えば 角度を変えて裏Gスポットへと・・・


「ああぁぁっ…!」

「あっ…んっ…」

「あっ!!はうーんっ!!」



 〈 チュプン!〉


そしてシンジが 体位を変えるためにゆっくりと彼自身を引き抜くと


「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、」


レイはシーツを掴んでいた手と 体中に入っていた力を緩めた・・・いや、やっと緩める事が出来た、

しかしその解放は束の間だった、シンジが体位を変えようとレイを促がした。


「うつ伏せになって・・・手をついて 膝を立てて、そう、お尻を上げて・・・」


「もう少し 脚を開いて・・・」


〈 えぇーっ? これって? 〉


言われるままにレイは四つん這いになっていた。



シンジはレイの形の良い尻を鷲づかみにして左右に大きく開いた、

恥かしげに閉じかけた花弁がシンジの目の前で 蜜壺の奥が覗けそうなほど顕になった。

そこは濡れて 熱く火照り むせかえるような女の匂いを放っていた。

シンジは いきり立って上を向いている自分自身を少し下に向けるために前屈みになり

その花弁へあてがった、手で入り口へ導き ゆっくり中へと入っていった。



  〈 チュプッ!〉



「ああっ……!」


そのまま一番奥へと・・・


「……っあっ…!」


〈 あっ! 凄い・・気持ちいいっ! 〉


レイは後ろからシンジに奥深くまで貫かれながらその初めての感覚に震えていた。


「あんっ!…んっ、んっ、んっ…んぁあっ…」


手には力が入らず もうその姿勢を保つことが出来なくなり 顔をベッドに着けていた。

その事が かえってレイのその熱く火照った蜜壺をシンジの前に突き出す事になった。

シンジはレイの腰を抱え込み徐々に彼自身を打ち込むスピードを上げていった。



〈 パン! パン! パン! パン! パン! 〉


何時の間にかエアコンが止まっていた、二人ともぐっしょりと汗をかき

汗で濡れた肌がぶつかり音を立てていた。



「あんっ! アンッ! あっ! んゃあっ! あっ! んあっ!」


〈 あーっ! だめっ!  お兄ちゃん凄い・・ 気持ちいいの! 〉


猛烈なスピードで腰を振っていたシンジは堪えきれなくなってその動きを止めた。


「 はあ! はあ! はあ! はあ! 」


〈 ・・・だめだっ  気持ち良すぎる・・このままじゃ・・・すぐに・・・ 〉



シンジはその先端に蜜壺の最奥の扉を感じたまま グイグイと抉じ開けんばかりに押し付けた。

そしてレイの体の上に覆い被さり、両手を前に回すと

右手の中指をその包皮越しにクリトリスに押し付けた、そこは既に固く勃起していた。

そして左手は親指と小指を大きく開き両方の乳首にあてがうと 指先でそっとなぞり

円を描くように転がした。


「あっ、あっ、ダメっ、そこ、感じすぎちゃうぅっ!」


レイのその甘い喘ぎ声にシンジはさらに興奮していた。

人差し指と薬指で包皮をめくり中指をあてがうと細かく震えさせた。


「ぁあっ!・・そんな・・・あっ・・・やっ・・・お兄ちゃん だめっ・・・いっちゃうよ・・・ぁあっ!」



〈 パン! パン! パン! パン! パン! 〉



シンジが再び腰を動かし始めた、さっきよりも速いスピードで、

達しそうに成るのを必死でこらえながら。



〈 パン! パン! パン! パン! パン! 〉


「あっ! あっ! あっ! あっ! あっ! あっ! あっ! あっ!」


そして時折〔 グイッ! グイッ! 〕と一番奥を・・・。


「ああーっ! あっ! あっ! ああーっ!」



〈 パン! パン! パン! パン! パン! 〉


「ああーっ! あっ! あっ! あっ! あっ! だっ だめっ! いくっ! いっちゃうっ!

                          あっ! あっ! あっ! あっ!・・・・」



   「あっ! あっ! あっ! ぁああーーーーんっ!・・・・」



レイは一際大きな声を上げ シンジよりも先にいってしまった。

一度頭を高く持ち上げ、そしてがっくりと崩れていった。




〈 ぁあっ! 気持ちいい! 〉

「俺も・・・もう・・・あっ!」


〈 ドックン! ドクッ、ドク、ドックン! 〉




顔を歪ませて我慢していたシンジの顔からすべての力が抜けそしてそのまま 

〈 ビクッ!ビクッ!〉とその体を痙攣させている レイの上に がっくりと崩れていった。


レイの上にシンジが折り重なって 二人とも暫らく動けずにいた。


「 はあ! はあ! はあ! はあ! 」

「 ハア! ハア! ハア! ハア! 」


何時の間にか部屋の中は暗くなり雨の音も聞こえなくなっていた、

部屋の窓ガラスの向うは 何時もより真っ暗だった。




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女友達 第四十章

   

    連続官能小説  女友達 (Girlfriend)




      第四十章

         屋根裏の秘密





「このままずっと こうしていたいよ・・・レイ」

「私も・・・離れたくない・・・」


ベッドの上で二人は抱きあっていた。



「暑くないか?」

抱きしめた腕を少し緩めてシンジがレイに尋ねた。


「うん、ちょっと暑い、お兄ちゃんたら いっぱい汗かいてるね 」

シンジの背中に回した手で汗を撫で回しながら レイはいたずらっぽく囁いた。


「レイもだよ!」

レイの背中を撫で回しながら 少しあきれたように、でも愛しそうにシンジが答えた。


「だって、お兄ちゃんのせいだもん・・・」

レイは少し はにかんだように 小さな声で呟いた。


「エアコン 止まってるみたいだ 」

シンジはエアコンのリモコンを探してまわりを見渡した。

「真っ暗だ、時計も止まってる 」

枕もとのデジタル時計を手にとって部屋中を見渡した。

ベッドから降りてドアの横にある部屋の照明のスイッチを入れてみたが明かりは点かなかった。


「外 真っ暗だね 」

レイは手で胸を隠しながらベッドから身を起こすと

カーテンで首から下を隠しながら 恐る恐る窓の外を見た。

いつもとは随分違っていた、隣近所の家の明かりも一つも点いていなかったのだ。



シンジは机の上の携帯電話を手に取り 表示されたその時刻を見るなり驚いて声を上げた。

「ヤバッ! もう母さんが帰ってくる!」

携帯電話の時計は母ミサトの帰宅時間が迫っている事を伝えていた。

「とにかく服を着よう! 」

ベッドの周りに脱ぎ散らかした服と下着を拾いながら慌てた声でシンジが言った。

急いで着ようとしたが、暗い部屋で下着の裏表を確かめながら 

しかも汗ばんだ肌では どうしてもモタモタしてしまう。



「焦ったー」

「ビックリしたね」


やっと服を着た二人は 再びベッドの上に並んで腰を降ろした

二人の顔に笑みが戻った。

もう一度時計を見ようとシンジは携帯電話を手に取った


「センターにメールが来てる、母さんからだ 」


     
   〈 ピッ! 〉


「・・・雷で・・・母さん遅くなるって、神戸のおじさんと一緒みたいだな・・・

  先に食べておいてね・・・か 」

「えっ! おじさんと!・・・遅くなるって?」

「停電してるんだな・・・でも いつからだろう?」

「テレビにしてみようよ」

シンジの腕を掴みながら携帯電話の画面を覗き込んでレイが提案した。

「ああ、そうだな・・・ワンセグチューナーっと・・・」


    〈 ピッ! 〉


「・・・・大変な事になってたんだ・・・」

「・・・電車も止まってるんだね・・・」

「・・・信号も消えてる・・・」


二人とも固唾を飲んで携帯電話のテレビニュースを見ていた。

「復旧のめどはたっていません・・・か、とりあえず下に下りよう・・・」

「そうだね、でも真っ暗だね」

「懐中電灯を出さないと」


    〈 ガンッ! 〉

    〈バサバサ!〉

「イタッ! 痛ーい! 何これ?」

レイは部屋ベッドの傍に置かれていた本に気が付かず つまずいてしまったのだった。


「あっ! ごめん! 今日、図書館で借りてきたんだ 」

「こんなに!」

「ああ、気晴らしに読もうと思ってさ 前から借りようと思ってたんだ」

「これ全部 マンガ?」

「ああ 面白いぜ 結構気に入ってるんだ 」

そう言いながら シンジは倒れたコミック本を机の上に積み上げた。 


「とりあえず これで・・っと」

携帯電話のランプを点けてシンジはレイの手を取った。

シンジが足元を照らしながら二人は一階のダイニングに下りた。

「懐中電灯、何処だったっけ?」

「電話のところに一つあったと思ったけど」

シンジが電話の置かれている台の引出しから懐中電灯を取り出した。

「あった、あった でもこれだけじゃ 何にも出来ないな」

 〈 カチャッ 〉

受話器を手にとって耳に当て 色々とボタンを押して暫らく待っていたが


「だめだ 何にも聞こえない」

そう言うと諦めてもとへ戻した。

 〈 カチャッ 〉

「電話も駄目なのね」

「あっ、そうだ、確かキャンプの時に使ってた電池のランタンがあったよな?」

「随分前だよ、私が小学生の時だもん」

「まだあるとしたら?」

「たぶん 屋根裏?」

「見て来よう」

「えーっ 屋根裏に行くの? 怖いよ!」

「大丈夫だよ お化けなんか出ないよ」


 そう言って笑うシンジに


「そうじゃないの・・・小さい時にお兄ちゃんと屋根裏で遊んでたら お母さんに・・・」

「ああ ひどく叱られたな あの時は、俺もよく覚えてるよ、でもどうして叱られたのか

 今でもよく解らないんだ・・・とにかくランタンを探そう」


そう言うとシンジはダイニングを出て階段を上がっていった。

「待ってよ お兄ちゃん!」

慌ててレイも後ろに続いた。

二階の廊下の天井に屋根裏への扉がある、シンジは廊下の突き当たりから

カギ型の金具が付いた長い棒を取り出し懐中電灯をレイに手渡した。

「そこのロックのところ、 うん それを照らして」

そう言うと扉の金具を回してロックを外し扉を開けた 

そして扉に取り付けてある折畳みのハシゴを引き伸ばして廊下の床へと降ろした。


「これでよしっと」

「ホントに上がるの?」

少し心配そうにレイが尋ねた。

「大丈夫だよ お化けなんかいないって」

「そうじゃなくて・・・」

「落ちて怪我しないでよ、お兄ちゃん」

シンジに懐中電灯を渡しながら呟いた。

「心配性だなあ レイは、きっと母さんに似たんだな」

そう言って笑ったシンジの顔色が変わった、ただ暗くてレイには気付かれずに済んだが。

〈 レイは母さん似か・・・やっぱり俺が? 〉

懐中電灯の明かりを頼りにシンジは屋根裏へ上がっていった。

「えーっと」

周りをぐるっと照らしながら 目を凝らしてみた。

「キャンプ用品 キャンプ用品っと」

奥の隅の方でバーベキューセットや折畳みテーブル テントやタープ 寝袋などが積み重ねてあった。

ガソリン式の2バーナーやランタンと一緒に電池式のランタンが置かれていた。

それを手に取ってハシゴのところに置くと シンジは再び何かを探し始めた。

「なあ レイ 」

「なあにー? あったー?」

「俺達ここで何して遊んでたんだっけ?」

「母さんに叱られた あの時?」

「ああ、 何やってたんだっけ」

「確か・・・お兄ちゃんが何かの箱を出してきて・・・」

「そうだ! 何かダンボール箱に入ってて・・・」

「そうそう、寝袋を広げてさあ、その上に何か並べてたんだよ・・・本? ノート?」

〈 ・・・ハッ! そうだっ!確か写真もあったぞ・・・

  それを見つければ何か解るはず・・・だ、 

   あの母さんの怒りよう、只事じゃないはずなんだ

     あの時 そうとは知らずに 何か母さんが俺達に秘密にして隠してた物を・・・ 〉


シンジは屋根裏の一番奥の隅から何かを探し始めた。

「お兄ちゃん~、まだ見つからない~?」

「あ、ちょっと待って もう降りる」

〈 駄目だ懐中電灯じゃ暗すぎる 〉

シンジは諦めて停電が復旧するのを待つことにした。